手や指は人に触れたり物を触ったりするため、汚れだけでなく菌やウイルスが付着する可能性も高い部位です。こうした部位の特性を考慮し、市販されているハンドソープは、『薬用』などの表示とともに、有効成分として殺菌成分を配合した医薬部外品の製品が多数を占めています。殺菌成分を配合している製品は、効能効果として『皮膚の清浄・殺菌・消毒』をうたうことができます。
一方、体は衣服などで覆われているので、汗や皮脂が主な汚れであり、菌やウイルスが直接付着する可能性は手や指に比べて高くありません。
多くのボディーソープのほか、ハンドソープや固形のせっけんの中でも『薬用』と表示されていない製品には、殺菌成分などの有効成分が配合されていません。
ハンドソープやボディーソープは体の部位の特性に合わせ、それぞれ商品の効果、手や全身を洗浄しやすいように設計しています。そのため、手洗い時にはハンドソープの使用をおすすめしていますが、手に入らない場合にはボディーソープを使って手洗いしても構いません。
また、ディスペンサータイプ(ポンプ)のボディーソープを使用する場合は、全身を洗うために出る量が多い設計になっているので、手洗い時は量を調節してお使いください
ボディーソープをハンドソープの代用とする際には、汚れを適切に落とすためには、手洗いの方法が重要です。手全体に泡立ててから、少なくとも30秒程度は時間をかけて、しっかり汚れを落としてください。その際、手のひらや指の間、手首をしっかりこするようにするのがコツです。汚れを落とし終えたらすすぎをしっかり行い、きれいなタオルで手を拭いてください。
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